カチオン電着塗装とは
カチオン電着塗料は、水溶性塗料であり導電性を持ちます。その塗料中に金属製の被塗物を浸して通電させることによって塗膜を形成する塗料です。
カチオン塗装とは?
カチオン電着塗装とは、被塗物を電着塗料に浸漬し、被塗物を陰極(-)、電着槽内の隔膜室内に設置した極板を陽極(+)として、 この間に直流電流を流すことで被塗物側に塗膜を析出させ、優れた塗膜を得る塗装システムです。
均一な膜厚が出来、焼付乾燥後、非常に高い防錆力をもつ電着塗膜を形成します。
特長
- 有機溶剤をほとんど使用しないため、大気汚染の原因になりません。
- 電着塗料は水性塗料のため、火災の危険や溶剤の害がほとんどありません。
- 電着塗装は、回収率が95%と塗料ロスがごく僅かな経済的な塗装システムです。
カチオン電着塗装工程概要
- 着荷:製品を塗装用ハンガーに掛けます。 (※写真を表示)
- 脱脂:被塗物に付着した油分、汚れの除去。 (※写真を表示)
- 表面調整:リン酸亜鉛皮膜の結晶を緻密にし、閉断面内部の皮膜化成性をより良好にするために、素地表面の調整を行う。
- 皮膜化成:被塗物の表面にリン酸亜鉛皮膜を形成。 (※写真を表示)
- 水洗
- カチオン電着塗装:塗料液に浸漬し電気的に塗膜を析出。 (※写真を表示)
- UF水洗:余分な塗料分を塗料ろ過液で回収。
- 水洗
- 焼付乾燥:180~230℃で20~30分乾燥します。
- 脱荷:塗装用ハンガーから製品を取り外します。
- 検査:塗装品の検査を行います。
高機能塗膜(エッヂ高防錆)
塗装方法の比較
静電塗装 | 電着塗装 | ||
長所 |
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短所 |
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主な用途 |
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