静電塗装とは
静電塗装とは、アースした被塗物を正極、塗料噴霧装置を負極とし、 直接高電圧をかけて両極間に静電界をつくり、塗料微粒子を 負に帯電させて、塗装する方法です。
静電塗装は、帯電した塗料を電気力線に沿って飛行し、 正極の被塗物に塗着するため塗料ミストの飛散が少なく 塗料が節減できる大量生産に向いた塗装方法であります。
また、静電塗装では塗料が微粒化し、気泡のない美しい 仕上がりが可能であり、作業効率が高く自動車をはじめ 家電製品、事務機器、建築材料など大量生産品の塗装に 多く使用されています。
<<静電塗装の原理>>
塗料に、30,000~150,000ボルトの高電圧をかけ、被塗物をプラスアースする事で、塗料が被塗物にひきつけられ、塗装される方式。
特長
- 装置および操作が簡単で容易に塗装できる。
- 被塗物の形状、大きさ等の制限が少ない。
- 色替え、塗料替えが簡単にできる。
静電塗装工程概要
- 着荷:製品を塗装用ハンガーに掛けます。
- 脱脂:被塗物に付着した油分、汚れの除去。
- 表面調整 ※1
- 皮膜化成 ※1
- 水洗
- 水切乾燥:表面の水滴を除去します。
- 静電塗装:レシプロケーター及び手持ち静電ガンで塗装を施します。
- 焼付乾燥:180~230℃で20~30分乾燥します。
- 脱荷:塗装用ハンガーから製品を取り外します。
- 検査:塗装品の検査を行います。
※1カチオン電着塗装処理されたものは、工程を除きます。
塗装シーン
塗装方法の比較
静電塗装 | 電着塗装 | ||
長所 |
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短所 |
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主な用途 |
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